【壱話:絵師抄】月村永春はまだ駆け出しの絵師。師匠を越えようと、来る日も来る日も女の枕絵を描いているが、納得のいく絵にならない。彼には思いを寄せる女性がいた。幼いときに死に別れた姉に、どこか似た人…それは師匠の妻お絹だった。師匠は壁をぶち破れない弟子のため、妻と一晩寝ろと言い出す…。【弐話:閑古鳥】呉服問屋で働く丁稚の松吉。彼の主人は女遊びが大好きで、夜な夜な知り合いと将棋だと称して、遊女のところへ通い詰めていた。松吉は旦那様の帰りが遅くなることを告げに奥方のところへ行くと、天狗の置物で手淫しているところを目撃してしまう。その夜、奥方に呼び出される松吉だが…。


(秘)やわ肌の乱れ 弐


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